父が亡くなった。
中国に来てから4日目。
こんなに早く逝くとは思わなかった。

帰ろうと思えば葬儀にはギリギリ間に合ったが、帰らなかった。
出発前日に『大丈夫だから行きなさい』と言われた言葉。
自分のことで迷惑をかけるのが嫌だった父だから、仕事を頑張ることが父の願いなのだと思った。
母もそんなことを言っていたし。
帰ったら夢とかに出てきて怒られそうだったし…。


身内だけで静かに見送って欲しいと願っていた父の想いとは裏腹に、たくさんの人が来てくれたらしい。
電話では母は焦っていたけど、心なしか嬉しそうでもあった。
それだけの人が来てくれるなんて、父は困るだろうけど、嬉しいんじゃないかな…と。

納骨は来年にしましょうと住職さんが言ったらしい。
いろんなことがあっという間だし、しばらく家に居させてあげたいからと…。
心遣いがありがたかった。
なので、帰ったらすぐ会いにいこうと思う。


65年なんて、いまの世の中じゃ短い人生のほう。
退職して、これからやりたかったこともたくさんあるだろう。

でも、最後まで病気と戦った姿は、かっこよかった。
父の子で良かったと思う。


お父さん、いままでありがとう。
家のこと、母のこと、などなど。
頼りない息子だけど、ちゃんとするから。
それができなかった親孝行だと思うから。
これからはゆっくり家に居て、休んでくださいね。